私たちは、社会的養護に関わる全ての人が集まれる、居場所”コミュニティーサロン”を創ります。

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毎年約4,000人が施設等を離れ就職や進学をし、ケアリーバーとなります。

施設等で暮らしてきた子どもたちの、”18歳での独り立ち”はかなりハードルが高く、多くの苦悩を伴います。

これまで家族のように過ごしてきた人たちとも離れ、とても悲しい思いをし、退所後施設に会いに行ったとしても、施設職員は今いる子どもたちで手一杯なので遠慮して行けなくなったり、ケアリーバー本人が拒否したり、と退所から時が経てば立つほど、施設等との連絡頻度は少なくなっていきます。

措置解除者との交流頻度
児童養護施設等への入所措置や里親委託等が解除された者の実態把握に関する全国調査

厚生労働省が2021年に公表した「児童養護施設等への入所措置や里親委託等が解除された者の実態把握に関する全国調査」によると、

ケアリーバーの、現在の暮らしの中で困っていることで一番多かったのが、生活費や学費のこと(33.6%)で、自立後20%超が赤字生活に陥っているのが現状です。

次に多いのが、将来のこと(31.5%)、仕事のこと(26.6%)、人間関係のこと(20.6%)ですが、ケアリーバーの約50%が、「民間賃貸住宅」で一人暮らしをしています。

現在ケアリーバーが困っていること

一人暮らしで、頼る大人もおらず、相談できる相手も居なくて、困窮と孤独、疎外感を感じ、自死をも考えてしまうこともあるのです。

また、同調査によるケアリーバーの声としては以下のようなものがあります。

「退所後の施設等からのサポート」で改善したらいいと思うこと(抜粋)

・退所後の生活について、全くサポートはありませんでした。退所後 1 年間など期限を設けて、困ったことを相談できるように、義務的に連絡を取る仕組みにした方が良いと思います。
・ 施設を出てからのサポートが良くない。施設を出たらほぼ関係が無くなるのでいきなり 1 人はなかなかキツい。
・忙しいから仕方ないとは思いますが、連絡をとっても素っ気ない対応だったり、他の同じ施設の退所者によって、対応が違うのが悲しかったです。私は退所後、全く先生たちと会っていないのに、他の子は連絡先を交換していたり、会ったりしています。私にも頼れる親や人は全くいないし、困った時も相談する相手がいない時もあり、非常に辛い時がありました。だから、子どもたちによって差をつくらないようにしてほしいです。

今後改善したらいいと思うこと(退所後の施設等以外からのサポート)(抜粋)

・精神面でのサポートが受けれる場所が欲しい。
・施設を退所した後に家族間などでトラブルがあった時にどこに相談すれば良いのかが分からなかった。高校生以上だと扱ってくれないところもあった。
・今後の改善としては、退所した施設の職員を頼りすぎるのは気が引けたり、迷惑なんじゃ無いかな?って思ってしまうので、施設職員以外の相談相手が居てくれれば良いなと思います。
・話を聞いてくれるだけじゃなくて、いろんな公的機関や制度を教えてくれる人と出会えたらいいなって思います。
・とにかく相談できるところをもっと積極的にみんなに周知して欲しい。私を含め多くの人が相談相手に困っていると思う。専門家に相談した方が友人に相談するよりも遥かにいい答えを持っていると思う。
・学校や仕事を辞めたあとでも、次の就職先を一緒に見つけてほしい。1 人では、不安や、心配事をかかえて、なかなか 1 人では前に進めない。

国や自治体、施設等に伝えたいこと(抜粋)

・退所後しばらくは希望者にカウンセリングを受けられるようにして欲しい。(精神科で病名を告げられていたりする子とは別で、自己肯定感が低かったりとかで生きづらさを抱えている子に対して。)
・虐待等を経験した人の精神面のケアを施設在籍中だけでなく退所後も継続して行える環境や制度があるといいなと思います。
・孤独感に悩まされる人が多いと思うので、精神面のサポートをより重点的に行ってほしい。

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児童養護施設や里親で育つ若者の自立支援に関し、 原則18歳(最長22歳)までとなっている年齢上限を撤廃する改正児童福祉法が成立し、2024年4月に施行されます。
これにより、施設や自治体が自立可能と判断した時期まで支援を継続できるようにする。施設を出た後のサポート強化のため、相談を受ける拠点整備にも取り組むとしています。
年齢で一律に自立させるのではなく、自立できるようになるまで切れ目なく支援していくことが求められます。

しかし、施設等にも定員があり、1人が長く滞在することで新しい子が入れなくなるという問題も発生します。
また、一度は自立可能と判断されて退所した子どもが、失敗してまた施設に戻りたいと思ってももう戻ることはできません。
このように、施設だけでは解決が難しい部分を私達は取り組んでいきます。

退所して1人で孤独を感じた時に行ける場所。(いつでも気兼ねなく行ける場所があります。)

悩み事がある時に相談できる場所。(公認心理師、臨床心理士その他資格を持った心理カウンセラーが悩みに寄り添います。)

失敗した時に戻れる場所。(キャリアカウンセラーが悩みに寄り添います。)

誰かと話したい時に気軽に行ける場所。(同じ立場の人たちともつながれます。)

自立を支援してくれる場所。(自立支援コーディネーターが寄り添います。)

何もなくても落ち着ける居場所。

そんな場所が今のケアリーバーには必要です。

また、施設等で働く支援者の方々も集まれ、情報交換や悩み事の相談、何もなくても癒やされに行ける場所。

そんな誰もが気軽に集まれる居場所。「コミュニティーサロン」を創り、全ての社会的養護に関わる人たちに笑顔になってもらいたい!!

私たちは現在、南大阪でコミュニティーサロンの場所を検討中です。

コミュニティーサロンを創るにあたり皆様のご寄付やご協力をいただけると幸いです。

ご賛同いただけましたら、是非ともご協力をよろしくお願いいたします。