気分循環性障害
持続的な気分の不安定さがあり、軽く短い高揚(軽躁)と、軽く短い抑うつの期間が何回もみられますが、双極性障害ほど重症ではありません。
症状の発症期間が少なくとも2年以上という基準がありますが、未成年の場合はこの基準が1年間という設定になっています。
気分循環性障害の主な診断基準
基準1
少なくとも2年間(未成年の場合は1年間)、躁状態と抑うつ状態を繰り返す。しかし、躁状態は軽躁病エピソード※1・躁病エピソード※2の基準を満たさない、又、抑うつ状態も抑うつエピソード※3の基準をみたさない。
基準2
基準1の期間中、少なくとも半分は軽躁および抑うつを伴う期間であり、症状がでない期間は一度に2ヶ月を超えない。
基準3
抑うつエピソード、軽躁病エピソード、躁病エピソードの基準を満たしたことがない。
基準4
各種症状の発症原因が他の身体疾患や精神疾患ではうまく説明されない。
基準5
症状は薬物などの外的要因によって引き起こされているものではない。
基準6
各種症状により、日常生活、社会的活動に支障をきたしている。
(DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアルを参考に作成)
※1、※2、※3についてはコチラを参照
気分循環性障害の特徴
一般的に症状が顕在化するのは10代から20代で、一般人口における割合は1%ぐらいと言われています。
気分循環障害は気分がコロコロ変わるので、周りから「気分屋」「扱いにくい人」「一貫性がない」「信頼ができない」などとみなされることがあり、人間関係が構築しづらくなってしまい、転職や離婚を繰り返したり、アルコールや薬物依存になってしまう方も多いといわれています。
治療
薬物療法と心理社会的治療があります。
薬物療法には、気分安定剤と抗躁薬を用います。気分循環性障害の患者さんは抗うつ薬治療によって、軽躁病相や躁病相を生じやすいため注意が必要です。


