緊張病(カタトニア)

緊張病は様々な精神疾患や身体疾患と併発して起こることが多く、統合失調症にのみ深く関連しているという考えから、統合失調症を含む様々な身体・精神の以上に伴って起こるという考えに変更されました。また、主に入院中に緊張病であると診断されることが多いのが特徴です。

長時間動きが止まってしまったり、同じ動作を繰り返したり、、、、あがり症や緊張症と言われるような人前で緊張してしまうもののことではなく、医療機関での治療が必要な症候群です。

緊張病の主な診断基準

以下の症状のうち3つ以上認められる場合です。

昏迷

心身ともに能動的な活動が見られず、外部刺激にも反応しない状態

カタレプシー

受動的に取らされた姿勢を保ち続け、自分の意志で変えようとしない状態

蠟屈症(ろうくつしょう)

他者が何らかの姿勢をとらせようとすることに無反応で、場合によっては抵抗する状態

無言症

発話がほとんどない状態

拒絶症

指示や刺激に対して一切拒否し続ける状態

姿勢保持

無理な姿勢を自発的にとりその姿勢を維持する状態

わざとらしさ

自ら奇妙に芝居がかった行動をすること

常同症

同じ姿勢、発声、行為を長時間にわたって反復・持続する状態

外的刺激の影響によらない興奮

しかめ面

反響言語

他人の言葉を意味もなく真似すること

反響動作

他人の動作を意味もなく真似すること

緊張病の治療

様々な精神疾患や身体疾患を原因とするものなので、原因の疾患を治す事が根本的な治療になります。また、抗不安薬ベンゾジアゼピンの投与で原因疾患には効果はなくとも、睡眠に作用したり、抗不安・抗けいれん・筋肉の緊張をほぐす。などの効果がみられます。また、左右のこめかみに電極をあてて電気を流す、電気けいれん療法(ECT)も効果があるとされています。

緊張病の症状自体は一定の治療が有効とされていて数ヶ月で症状が消失することが多いといわれています。原因の疾患によって有効な治療法も違い、合併症を伴うことも多いため早めに治療を受けることが大切です。

前の記事

妄想性障害

次の記事

双極性障害