心身症の種類Ⅱ

チック症

ぴくぴくっとした素早い動きなどが、本人の意志とは関係なく繰り返し起きてしまうものを言います。

一般には小児(主に5~9才)に多く見られるが最近では大人の方でもチック症に悩む方は多くなり再発率も高くなってきています。

男女比でいうと男性・男児に多く見られ、男性・男児の割合は女性・女児の約3倍です。

チック症は、運動チックと音声チックの2つの症状に分けることができます。

運動チックの症状

・まばたき

・肩をぴくっと動かす

・頭をふる

・顔をしかめる

・口を曲げる

・舌を突き出す

音声チックの症状

・鼻を鳴らす

・舌を鳴らす

・咳払いをする

日常で注意したいこと

一過性の症状である場合は、心因性の原因によるものが多いと考えられており、その場合はしぜんに軽快することが多いと言われています。

緊張、不安、興奮などのストレス症状が誘引となるため、ストレスを減らす環境づくりを心がける事が大切です。

胆道ジスキネジー

自律神経機能やホルモンの分泌異常が原因と言われており、これによって胆汁の流れが悪くなり起こる症状で、多くは食後に起こります。

胆道・胆囊の腫瘍、胆石症の症状にも似ていますが、腫瘍、炎症、結石を確認できません。

胆道ジスキネジーの症状

・右上腹部の痛み、違和感、重い感じ

・発熱

・右背部痛

・吐き気、嘔吐

・下痢

・腹部膨満感

胆囊の収縮の仕方によって3つのタイプに分類され、症状の現れ方が変わってきます。

1)緊張亢進型

胆囊が張り詰めたように膨れ、胆囊の収縮が遅れ胆汁の排泄が遅いものです。食後数時間後に腹痛が生じます。

2)運動亢進型

胆囊収縮ホルモンの刺激により、胆囊が直ちに収縮し胆汁が急速に排出されるものです。食事直後に腹痛が生じます。

3)緊張低下型

胆囊の収縮が弱く、胆汁の排出が遅れるものです。持続性の腹部鈍痛があります。

日常で注意したいこと

暴飲暴食しない、刺激物の摂取を控える

緊張亢進型と運動亢進型では、脂肪食を控えて胆囊の強い収縮を抑えます。

緊張低下型では、脂肪食を多くとり胆囊収縮を促します。

自律神経の異常によって起こると言われているので、次のようなことに気をつけ生活習慣を見直して自律神経を整えましょう。

・規則正しい生活をする・軽い運動をする・朝日を浴びる・ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる・しっかり睡眠をとる・ストレスを溜めないようにする・バランスのとれた食事をする

口腔心身症

心理的なストレスが引き金となり口腔の領域で様々な症状が現れる状態で、様々な歯科的治療を行っても改善がみられないものをいいます。

口腔心身症の症状

・舌痛症

舌がヒリヒリ痛い、舌がしびれる、舌に違和感がある

・味覚異常症

味がしない、食べていない時に苦味、塩味、渋みがある、嫌な味がする、甘味や塩味が感じすぎる

・不定痛

病院で検査しても以上はないのに、原因のわからない痛みがある

・唾液異常感症

口が渇く、唾液が少ない、唾液が泡立つ、唾液がネバネバする、唾液が出すぎる

・口臭症

相手の仕草や行動から、自分の口臭が他人に不快感を与えていて嫌がられていると感じる

・顎関節症

顎が痛い、顎がガクガクとなる、口が開かないなど

口腔心身症は中高年層の女性が多く、中でも几帳面でがんばり屋な人が多いようです。

日常で注意したいこと

口腔心身症は、口腔の部位を直接的に治すというより各種心理療法の併用による心身の弛緩・リラックス・認知、行動の修正や生活、環境の改善が必要と考えられます。

異常はないのに違和感がある、気になることはあるけれどいつものことだから仕方ない。と思っている症状ももしかすると心身症からきているものかも知れません。

今、実はストレスを抱えていないか一度立ち止まり、しっかりと自分の状況を理解し、生活習慣、環境を少し変えることで、ずっと気になっていた違和感、痛み、不安から開放されるかも知れませんね。

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