妄想性障害

妄想性障害とは1つ以上の妄想が1ヶ月以上続くのが特徴です。

統合失調症と似ている点がいくつかありますが、病名の通り妄想が主な症状で、幻覚や支離滅裂な言動などは認められません。また、無感情、意欲の低下などの陰性症状もなく妄想意外の点では日常生活でも大きな支障は目立たず、普通に生活しているように見えることが多いので、病院を受診しない事も少なくありません。

妄想性障害は妄想の内容によって5つに分類されます。

被愛型

自分が他者から愛されているという妄想を中心に持つ。

例)芸能人が自分のことを愛していると確信し、相手に電話をしたり手紙を送ったり、自宅を訪問したり、監視、ストーカー行為を行うこともあり、法に触れる場合もある。

誇大型

他者には認められていないのに、自分にはすごい能力がある。などと誇大妄想を中心に持つ。

例)自分は著名な人物である。自分はとても名誉のある大発見をした。などと確信する。

嫉妬型

恋人や配偶者が、浮気や不倫をしていると確かな証拠もない妄想を中心に持つ。

例)少し帰る時間が遅いからと浮気している。と確信する。また、浮気をやめさせようと行動することも。

被害型

自分は騙されている、陰謀を企てられている、見張られているなどの妄想を中心に持つ。

例)上の階に住む人が、わざと大きな音を立てて嫌がらせをしてくる。などと事実ではない事を確信し裁判所や行政機関に訴え自分の正当性を主張しようとしたり、想像上の嫌がらせに仕返しをしようと暴力を振るうこともある。

身体型

身体の機能や知覚に関する妄想を中心に持つ。

例)自分は口臭や体臭があるのではないか。寄生虫に感染しているのではないか。


妄想性障害は0.2%ほどの方がかかると言われており一般的に成人期中期(40才頃)から老年期にかけて発症します。

この障害はお薬への反応がよくありません。医師と患者の良好な関係は有用です。あまりに周囲に悪影響を及ぼすと医師が判断すると入院が必要になる場合もあります。

本人は事実だと確信してしまっていて障害だと気づかないでしょうから、家族や周りのサポートで環境を整えていくことが必要です。

もし家族や周りの人が妄想性障害になってしまったら、異変にいち早く気づいてあげたいですね。

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