ストレスの状態を知ろう
人は、生活する上で何かしらのストレスを感じています。ただ、原動力に変えられる程度のものや、原動力に変えられる性格なら問題ないのですが、心理的に負担を感じてしまうようなものであり、それが過度に長引いてしまうとストレス障害と呼ばれる様々な障害や疾病へと進んでいきます。そのストレスによる障害や疾病には、次のようなものがあります。
・適応的障害
ストレスのために普通の生活に適応できない。不登校、出社拒否、ひきこもりなど。
・精神的障害
うつ病や神経症など感情が不安定になり生活に支障が生じる。
・心身症
その発生と経過に心理的ストレスが関係している身体面の疾患。
・燃え尽き症候群
仕事や生き方に献身的に打ち込んだが、期待した結果が得られないことによりもたされた極度の疲労と感情の枯渇状態を主とする症候群。
・外傷後ストレス障害
通常の人が体験する範囲を越えた出来事を体験し、その反応として、持続的な恐怖感や無力感、記憶の障害、身体の不調が生じる。
私たちは自分のストレス状態に気づかないで、こころや身体の調子をくずしているのに、そのまま頑張り続けてしまう事があります。特に、何かに向かって頑張っている時ほど、ストレスに気づきにくいものです。
そこで、ストレスサインを知っておくことが大切になります。
こころのサイン
- 不安や緊張が高まって、イライラしたり怒りっぽくなる
- ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
- 気分が落ち込んで、やる気がなくなる
- 人づきあいが面倒になって避けるようになる
身体のサイン
- 肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
- 寝つきが悪くなったり、夜中や朝方に目が覚める
- 食欲がなくなって食べられなくなったり、逆に食べすぎてしまう
- 下痢したり、便秘しやすくなる
- めまいや耳鳴りがする
自分のストレスサインに気づけるようになると、適切な対処をすることでこころと身体の健康を守ることができます。
生理学者のハンス・セリエは、ストレッサーに対する反応には警告期、抵抗期、疲憊期(ひはいき)という3段階があると述べています。
ストレスに対する人間の反応過程
・第1段階 警告期
ストレスを受け、ショック状態に陥った後、身体が防衛状態をとる。
『疲れた』『体調が悪い』とういうような危険信号が心身から発せられている時期。
ストレッサーが加えられた直後の時期で、最初に抵抗力が低下するショック相を経て、抵抗力が高まる反ショック相へと移行します。
シヨック相・・・外部環境から突然の刺激を受けて、それに十分対応できずショックを受けている状態。自律神経系のバランスが崩れ、心拍低下、血圧低下、体温低下、血糖値低下、筋緊張の弛緩等が認められる。
反ショック相・・・血圧上昇、体温上昇、血糖値上昇等の身体の変化が起こり、突然のショックから立ち直って生体のストレス適応反応が本格化し始める時期。
このショック相、抗ショック相からなる警告反応期を経て、抵抗期へと移行していきます。
⇩⇩⇩ この時期のうちに ⇩⇩⇩
趣味やスポーツを楽しんだり。睡眠・入浴・食事をバランスよくとり、意識的に休養をとり解消できれば大丈夫!
⇩⇩⇩解消できないと、第2段階へ進む⇩⇩⇩
・第2段階 抵抗期
抵抗力が高まり、ストレスに順応する。
疲労感が興奮に変わったり、逆に脱力感に陥る時期。
抵抗力が活動性を高めてストレッサーとバランスを保っている状態で、一旦安定を迎える時期にあたります。この抵抗期は、心身の活動が活発になるため、休息とのバランスが崩れやすくなる。
⇩⇩⇩ 遅くてもこの時期のうちに ⇩⇩⇩
忙しくてもなんとか休養をとり、体調を整えるようにする。
⇩⇩⇩エネルギーを消費しすぎてしまうと、限界をむかえて、第3段階へ進む⇩⇩⇩
・第3段階 疲憊(ひはい)期
ストレスに抵抗しきれなくなり、全身の機能が衰える。
電池が切れるように踏ん張りがきかなくなり、自分ではどうしようにもならなくなる時期。
長期にわたるストレス状態に適応しきれず、抵抗力を失う、いわばエネルギー切れの状態。疲弊期の初期には、「ショック相」に見られるような生体機能の低下や不適応が見られ、内分泌腺である副腎や胸腺が萎縮し、心拍、血圧、血糖値、体温も低下していく。更に、疲弊状態が長期にわたって継続し、ストレッサーの有害な刺激が弱まることがなければ、最後には死を迎える。
ここまできてしまったら一刻も早く専門医へ
このようにストレスを感じたら、自分がどの段階にいるのかを知り、その段階に合わせた対処が必要になってくるのです。
しかし、生活する中でストレスをためない様にすることができれば一番良いですよね。そこで、どのような事に注意をすればストレスをためずに過ごせるのかを考えていきましょう。


